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美しく、そして激しく
金銀みこし_1
派手に飾られた神輿が練り歩く金銀神輿。美しいこの神輿の起源については、残念ながらその詳細は不明です。
 金銀神輿の見どころは、その華麗さだけではありあません。宵宮、本宮両日とも午後7時30分から、30分間にわたって、境内を処せましと走り回るその姿は、男の荒々しさも見せてくれます。
また、この神輿に華を添えるのが「子供太鼓」。その愛らしい姿と、枕太鼓とは違い、繊細で風情のある独特のリズムが、祭りをいっそう盛り上げてくれます。

地域活性化の願いを込めて
金銀みこし_2
金銀神輿は、氏地の中でも天王寺区の人々によって行なわれています。担ぎ手は30代〜40代が中心で、男衆のみが参加を許されています。一つの神輿を20名くらいで担いで練り歩きます。
 また金銀神輿には例年、同区内にある私立上宮高校や私立清風高校の生徒たちも参加しています。
 7月11日宵宮には、昼12時より夕方まで神輿と山車を子供たちに引っぱってもらい、地域を巡行してもらいます。
これには、昔から地域で行なわれる祭りを継承していきたいという気持ちと、地域一体となって天王寺区を活性化したい、という人々の心の表れといってよいでしょう。

伝統行事を後世に伝える
金銀みこし_3
天王寺区では、この伝統を途切れることなく、地域の子どもたちに残すため、ふだんから、太鼓やお囃子の指導などを、非常に熱心に行なっています。 そこには、戦争によって途絶えてしまったいくたま夏祭を、今度こそ絶やしたくない、という地域の方たちの思いが込められています。
 また、少子化や、地域の縦社会が失われつつある昨今、未来への財産である子供たちを育て、人間関係の構築や、社会の現実を知る絶好の機会として、子供たちに祭に参加してほしいと、地域ぐるみで取り組んでいます。