大化の改新や17か条憲法制定の際に寄与した日羅公を讃え、祀ったのが将軍地蔵です。肥後国領主の子だった日羅公は百済で生まれ育ち、高官となりましたが、敏達天皇に招かれ、聖徳太子にも師と仰がれたほどの名政治家でした。
一般的な将軍地蔵は「勝軍地蔵」と呼ばれ、武器を持った勇ましい姿で武将に信仰される地蔵尊。これに対して当地の将軍地蔵は、火事・雷よけや子どもの守護を願って、天保14年(1843年)に建立されたものです。兜と鎧をまとい、金属の環がついた錫杖と願望成就の宝珠を持ち、片方の足をあぐらにした半跏倚座像。地域の保存会によって守られており、毎年8月23・24日の地蔵盆には、子どもたちの成長を願う盆踊りを実施しています。
場所は天王寺区の五条小学校西門前。